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【Vo.5】ブレイン・プログラミング【夢×自動化】

今回は、”引き寄せの法則”を科学的に解説し、その方法を説いたことで世界累計発行部数2700万部の記録を叩き出したピーズ夫妻著の【ブレイン・プログラミング】を紹介する。

そもそもの”引き寄せの法則”をおさらい

引き寄せの法則とは、 ナポレオン・ヒルの著書『思考は現実化する』などの思考法についての本によく出てくる言葉。考えていること、潜在意識で望んでいることが、実際の世界で起こっているという法則を説明したものだ。

ナポレオン・ヒルの著書「思考は現実化する」

つまり、今の貴方の周りの環境は、貴方が望んで手に入れた環境。ということ。本人の”望み”の集合体が、本人を取り巻く環境という捉え方になるのだ。

また、 引き寄せの法則は否定形を認識しない。たとえば「嫌な人と仕事をしない」と願っても、「~ない」を認識できず「嫌な人と仕事をする」に自動変換されてしまう。この場合は、「自分が好きな人と仕事をする」と思えば、引き寄せの法則によって、自然と嫌な人とは一緒にならないということになる。

引き寄せの法則は脳の仕組み〈RAS〉を活用する

RAS(ラス)とはReticular activating systemの略であり、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかっけい)という

と言っても、聞きなれないワードだろう。科学者達が研究を進めた結果わかったこととして、RASは脳に入るほとんどすべての情報を中継していることが判明している。つまり、『入ってくる情報を自動フィルターし、何に注意を向けさせるか、どれぐらい関心を呼び起こすか、どの情報をシャットアウトして脳に届かないようにするかを判断』するのだ。

そもそも、脳には無意識の領域である「潜在意識」と、「こうしたい」という意識が働いている「顕在意識」の2つの意識を備えている。自分が普段、表面で思っていることは実際には1割程度。「潜在意識」が、脳の意識全体の9割を占めているのだ。

外的環境やこれまでの生きてきた経験などは脳に刻み込まれ、潜在意識となって存在する。

仕事を全て投げ出してバックパッカーになろうと思っていても、過去にあった経験などから、「それは不可能だ。」と思ってしまう人が多い。これは、いわば潜在意識に邪魔されているようなものなのだ。

しかし、潜在意識というものは書き換えることが可能である。脳は、冒頭でも説明した通り、否定形を認識できない。つまり、望まないものよりも望んでいるものを考えるように考え方をシフトすると、脳はその情報にピントをフォーカスしていくのだ。

こういった脳の仕組みを〈RAS〉と呼び、それを利用すれば、脳は目標に近づくための情報を自動収集するのだと本書は説明している。

脳の仕組み〈RAS〉による願望達成へ

RASの働きは、2つに分類される。1つは行動レベルの働きで、人が生きていくための呼吸、心臓などを動かすこと。そしてもう1つは、意識レベルの働きである。

意識レベルの働きとは、スクランブル交差点の中に居ても、自分の名前が呼ばれたら気が付くように、「脳に入ってくる情報から、自分に必要なものだけを取捨選択し、かつ優先順位付けする」ということだ。確かに情報のノイズが多い中でも、自分の名前や今気になっていることだけが聞こえてくる、なんてことは誰でも経験があるもの。

その仕組みを利用して自分の目標を具体的にインプットさえすれば、あとはRASがナビアプリのように案内してくれる。目標に関連したワードや情報が脳に自動でインストールされ、知らず知らずのうちに引き寄せられるのだ。

必要な情報を振り分け、フィルターにかけて、自分に有意義な情報のみをインプットする。そのために、自分の目標をしっかりと自身に言い聞かせる必要がある。これを「アファーメーション」という。

「自分自身に対する肯定的な宣言」という意味であり、「私は幸せです」「私は大富豪です」というような肯定的な宣言をすることで、潜在意識に働きかける。

これが、よく言われている引き寄せの法則のカラクリである。自身の願望をアファーメーション(目標の自己暗示)でインプットさせて、刷り込ませれば、あとはRASが働きだす。

目標のリスト化や潜在意識の引き出し方などかなり実践的で分かりやすい内容が多い本書。何よりも科学的に分析された上で導き出される引き寄せの本質を捉えているので、引き寄せの法則が腑に落ちなかった人に是非お勧めしたい一冊だ。